令和4年度 北海道開発局優良工事等表彰(札幌開発建設部長表彰)を2部門で受賞しました。
令和4年度 北海道開発局優良工事等表彰(部長表彰)が令和4年7月28日(木)、札幌開発建設部 4階1号会議室で執り行われ、札幌開発建設部長 富山 英範 様より部長表彰ならびに技術者表彰を河川部門と道路部門で受賞いたしました。
今回受賞した2工事のうち、「石狩川改修工事の内 東野幌築堤盛土外工事」は、千歳川河川整備計画に基づき、千歳川流域の広大な低平地の河川氾濫による浸水を防ぎ、千歳川流域の適切な保全を推進するため、千歳川築堤の拡幅による補強と、それに伴う樋門の嵩上げ及び補強工事を行う工事です。
施工箇所が千歳川に面しているため、河川水位の変化により施工制約を受ける状況であり、工程管理と仮設計画が重要となることが事前に予想されました。併せて汚濁・漏油等の環境に配慮した施工はもとより、土砂運搬時の交通事故防止および既設樋門の一部解体時の高所からの転落災害、ブロック布設時のクレーン災害防止を最重点管理として、大変リスクの高い作業が予想されました。
以上のリスクを無くすため、事前協議の徹底と施工方法の検討・協議を重ねて施工を進め、厳しい気象条件の中で工程管理と安全管理を徹底し、無事故無災害での完工を達成させ、発注者ニーズに最大限応えることで、信頼と評価をいただきました。
次に道路部門の「一般国道12号 岩見沢市 大和こ線橋撤去工事」は、札幌市を起点とし道内第2位で中核市でもある旭川市までを結ぶ一般国道12号のうち、岩見沢市に既存する「大和こ線橋」はJR室蘭本線の旅客線と立体交差するために建設されましたが、貨物線経由に旅客列車が切り替わり廃線となったことと老朽化や都市計画見直しにより撤去することとなり、大和こ線橋のR側(岩見沢~札幌方向)の上部11径間と下部13基を撤去する工事です。
施工にあたり、現在供用中の道路のすぐ横で橋梁を撤去するため、地域住民や工場が隣接する場所なので騒音や環境に配慮した施工はもとより、一般通行車両との交通事故防止及び橋梁解体時の高所からの転落災害・クレーン災害防止を最重要の管理として、大変リスクの高い作業が予想されました。
以上のリスクを無くすため、BIM/CIMを最大限に活用した事前協議の徹底と施工方法の検討・協議を重ねつつ施工を進め、地域対応を円滑に行い苦情0件と、施工方法を工夫することで工期短縮を図ったことにより、リスクの高い冬季施工前に無事故無災害での完工を達成し、発注者ニーズに最大限応えることで、信頼と評価をいただきました。
このような賞をいただいた事に感謝するとともに、各工事に関係された皆様に厚く御礼申し上げます。
今後も更なる安全確保、品質管理の徹底、技術力向上を図るため、日々研鑽していきたいと思っております。
専務執行役員土木担当 河原崎 直人
【河川部門】
工事名:石狩川改修工事の内 東野幌築堤盛土外工事
発注者:北海道開発局 札幌開発建設部
受注者:宮坂建設工業株式会社
監理技術者:髙橋 正
【道路部門】
工事名:一般国道12号 岩見沢市 大和こ線橋撤去工事
発注者:北海道開発局 札幌開発建設部
受注者:宮坂建設工業株式会社
監理技術者:中村 敬一