令和4年度 北海道開発局優良工事等表彰式において局長表彰を2部門で受賞しました。

令和4年度(第42回)北海道開発局優良工事等表彰式が令和4年7月27日、札幌第1合同庁舎で執り行われ、北海道開発局長 石塚 宗司 様より局長表彰ならびに技術者表彰を道路部門と農業部門で受賞いたしました。
北海道開発局では、工事又は業務に関し特に成績優秀であり、他の模範として推奨するに値すると認められる場合に、当該請負者及び技術者を表彰することとしております。
工事部門では、令和3年度に完了した工事1,596件の中から創意工夫や困難な条件を克服し顕著な成績を上げた工事32件が選ばれました。
今回受賞した2工事の内、道路部門の「一般国道336号 大樹町 歴舟橋補修補強工事」は、「ナウマン国道」こと国道336号線の歴舟川を横断する歴舟橋が完成から50年程度経過し、防護柵や橋脚が劣化・損傷を受けている状況であるため、橋梁の長寿命化・重要な道路ネットワークの安全性・信頼性を確保することを目的とした工事です。本工事では、歴舟橋のP1~A2区間(L側)L=516.55mの地覆・防護柵補修と、P1橋脚~P6橋脚の鋼板巻き立て工により耐震補強工を施工いたしました。工事の施工にあたり、地覆・防護柵補修工は委任信号機による24時間の交通規制を実施しましたが、既設地覆の取壊し時に半固定式ウォータージェット破砕装置を導入し、生産性を高めた事で大幅な工程短縮を実現し、降雪前の交通規制解除に繋げ通行車両の安全な走行を確保いたしました。橋脚耐震補強工としても既設橋脚をレーザースキャナで計測し、BIM/CIMを活用した高精度な鋼板巻き立て施工に繋げた事が評価されました。
次に農業部門の「芽室川西地区 東かわにしファームポンド外一連工事」は、帯広市や芽室町では小麦・てんさい等の畑作物を主体に、長芋・スイートコーン等の野菜類などが栽培されている国内有数の農業地帯であります。近年の営農状況の変化に伴い水需要が変化しているため、用水施設を整備する事で農業用水の安定供給を図り、農業生産性の向上・農業経営の安定化を目的とした工事です。本工事ではファームポンド工事として、ファームポンド・分水工・流量計室各本体工の建設と、管体工DCIPφ700 L=323m、DCIP φ600-450 L=328m、DCIPφ300 L=321mを主体に施工いたしました。工事の施工にあたっては、ICT技術を導入した掘削工の生産性・出来形精度の向上、赤外線カメラ等新技術を用いた品質管理の見える化、BIM/CIMを活用し型枠工技能労働者不足の解消(工程の確保)に繋げた事が評価されました。
このような賞をいただいた事に感謝するとともに、各工事に関係された皆様に厚く御礼申し上げます。
今後も更なる安全確保、品質管理の徹底、創意工夫、技術力向上を図るため、日々研鑽していきたいと思っております。

専務執行役員土木担当 河原崎 直人

【道路部門】
工事名:一般国道336号 大樹町 歴舟橋補修補強工事
発注者:北海道開発局 帯広開発建設部
受注者:宮坂建設工業株式会社
監理技術者:赤坂 幸広

【農業部門】
工事名:芽室川西地区 東かわにしファームポンド外一連工事
発注者:北海道開発局 帯広開発建設部
受注者:宮坂建設工業株式会社
監理技術者:小松 弘樹