ICTの全面的な活用(ICT土工)
1.概要
「ICTの全面的な活用(ICT土工)」は、2008年より施行している情報化施工の施行結果から、抜本的な生産性の向上が見込まれています。情報化施工は、国土交通省発注の土工工事の約13%(2014年度)で施行され、日当たり施工量が最大で約1.5倍に効率化することが確認されています。
また、建設機械まわりの測量・計測作業が減るため安全性が向上するとともに、ICTによって精度良く施工できるため経験年数の浅い若いオペレーターが早期に建設現場で活躍できます。
「情報化施工」は施工段階のみの情報化ですが、今後は、土工における調査・測量から設計、施工、検査、維持管理・更新までのあらゆる建設生産プロセスにおいて、3次元データを一貫して使用するICTを全面的に導入し、土工における抜本的な生産性の向上を図ることを目的としています。
2.特徴
- 工程の短縮
- 起工測量、横断測量の工程短縮。
- 丁張り設置作業の減少。
- 3次元データの有効活用
- 土工数量の明確化。
- 打合せや作業指示等でイメージの具現化が可能。
- 安全性の向上
- 建設機械作業箇所での測量及び作業指示が減少。
- 既設埋設物データの付加による施工中の損傷防止。
- 施工品質の確保
- 建設機械に設計データを入力することで、オペレーターの熟練度に左右されず、一定以上の施工精度が確保できる。
3.フローチャート
4.ドローンによる3次元測量(起工測量)
5.3次元測量データによる設計・施工計画
6.ICT建設機械による施工
※ICT建設機械による施工は情報化施工参照
7.ドローンによる3次元測量(出来形管理)
8.納品
「空中写真撮影(無人航空機)を用いた出来形管理要領(土工編)(案)」に則り、電子成果品を作成・納品します。