情報化施工(GPSによる盛土の締固め管理システム)
1.概要
土工用振動ローラにGPSを搭載し、リアルタイムにcmオーダーの精度で重機の位置を求め、オペレータに重機の位置を示し施工支援を行う。この情報をもとに、重機が施工区域を判断し、決められた施工情報(転圧回数)と照らし合わせながらリアルタイムに施工することができる。 施工後重機システムから取得したデータを取り込み、最新の品質管理が行える。
2.特徴
- 盛土全面の管理による品質の向上(品質の均一化)
- 従来技術の密度管理では品質規定方式(RI計測・砂置換法)による1回/1,000m3の点管理に対し、GNSS締固め管理技術では、オペレーターが車載モニターで転圧回数(色別)を作業をしながら確認する工法管理規定方式となり、施工と同時に面的品質管理を行うことにより盛土全体の品質均一化を図ることが可能となる。
- 締固め密度の早期把握による工程短縮(次層盛土の迅速な施工)
- 品質管理業務の簡素化・効率化(品質管理時間の短縮)
- 締固め回数の確実な管理による過転圧の防止(無駄な締固めの排除)
- オペレータの省技能化(盛土の品質がオペレータの習熟度に左右されない)
- 重機がリアルタイムに作業状況を把握する単独作業で有るため、人との接触事故のリスク低減に繋がる。